終わり。そして始まり…

　卒業式。ついにこの日がやってきた。
吹奏楽部の演奏を背中に聴きながら入場。ちょっと緊張した。
一人ずつ卒業証書が授与されていく。自分の番が来るまでは緊張したが
いざ、ステージの上に上がると、全然緊張しなかった。
学校長、ＰＴＡ会長からの式辞があり、在校生代表送辞、卒業生代表答辞。
そして、卒業の歌。僕の出番がやってきた。
出番がくるまでは緊張していたのに、なぜかイスに座ると落ち着いた。
大きなミスをすることもなく、無事に伴奏の務めを終えた。
その後校歌を歌い、卒業生は退場。僕が一番最後に退場した。
近くの公園で寄せ書きを書いたり、写真を撮ったりして、友達との最後の楽しいひと時を過ごした。
いろいろあったが、本当に最高の中学校生活が送れたと思う。
　午後から須磨学園の練習に参加した。今日はユニバー記念競技場のサブトラックで練習だった。
向こうに向かう途中、雨が降ってきて、どうなることかと思ったが、練習をするころには雨も止んでいた。
憧れの先輩方に会って、初めてかけられた一言が「背デカっ！」だった。
練習はアップから合計で約５ｋｍほど走り、けっこう汗をかいた。
でも、本メニューは２ｋｍのジョッグだけでいいよと先生に言われて、ちょっと拍子抜けだった。
Ｙ君と二人で喋りながら、気持ちよくとばして２ｋｍ走った。
先輩方は３ｋｍの試合前の確認みたいな練習をしていた。
先生いわく、「ちゃっちゃっと走って、８分５０秒ぐらい」だそうだ…。
数ヵ月後には僕達もあのように走れる、と言われたが、相当努力しなければならないだろう。
改めて須磨学園の方達の速さに驚いた。
練習が終わり、先輩方と一緒に帰った。先輩はみんな優しくて、面白かった。
Ｏ先輩は岡場まで一緒だったから、たくさん話ができた。
結局家に着いたのは８時をまわっていたが、とても楽しかった。
今日卒業したばかりということはもうすっかり忘れていたほどだった…。